きっかけ:やりすぎ防犯パトロールの記事

きっかけは、ツカサネット新聞のこの記事でした。
ネット上では違う呼び方で10年前から騒がれていた問題に、地域の防犯ネットワークが関連している(利用されているのか、結果的にそうなっているかは不明)ことを指摘しています。
この記事以降、防犯ネットワークの弊害面がネット上でかなり拡散されています。
もちろん、正しい目的で始めたことでしょうが、今や無視できないマイナス面を生みだしているのではないでしょうか。その点についてみなさんと意見交換していきたいと考えます。

>やりすぎ防犯パトロール、特定人物を尾行監視 3月19日19時7分配信 ツカサネット新聞
http://megalodon.jp/2009-0403-2216-30/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090319-00000026-tsuka-soci

>防犯パトロールの第1の問題は、民間の警備員ですら「正当防衛」以上の権限を持ちえないのに、
一般市民である人物が見える形で尾行や監視という行為をして、その対象個人へ”身辺への「圧力」”を感じさせることである。
これは、端的にストーカー行為と同じである。それが、集団で行なわれている。

防犯パトロールの違法行為は尾行や監視にとどまらない。
たとえば、対象個人が生活に必要な物資を購入するために店舗に入ると、そこの店員に防犯パトロールの要員が警戒するように「密告」して歩く。
そのまま信じた店員は対象人物をあたかも「万引き犯罪者」のごとくひそかに、あるいはあからさまに尾行して付いて来る。

防犯パトロールの問題性は、(中略)警戒対象人物への情報は、そもそも警察サイドからのもので検証されていない。
それが恣意的だったら、どうだろう。政治的にであれ、現場の警察官の私的な感情にもとづくものであれ、そういう悪意の情報が紛れ込む余地は十分ある。

それに、防犯パトロールを担当する民間人とて、差別感や偏見と無縁ではいられない。
その感情を利用する形で、個人情報が流され、警戒という尾行・監視あるいはスパイという行動が取られる

その活動に加えて、警察の生活安全課が地元のライフライン企業と「防犯協力覚え書」という形の協定書を取り付け回っている。
宅配便や市役所、電話会社などもそうであり、たいてい子供パトロールとして登録されステッカーを配布している。
また、さらに警察は、青色回転灯なる擬似赤色灯をその企業らに使用許可を出し、その登録数の増加を達成目標に掲げている。

たとえば病院。警察と病院の覚え書によって、警察は容易に病院という本来病気治癒という場所を監視の場所に変えてしまう。
防犯パトロールの要員が、患者へのボランティアという偽装の形で病院に入り込むのみならず、
病院職員自身たとえば看護師が入院病室の対象人物のそばで付きっきりで会話の立ち聞きをするのは日常茶飯事である。

この10年で激増した防犯ボランティア団体

防犯パトロールの活動については、自治体や警察のHPをみるかぎり、単なるパトロール活動でありそれほどアグレッシブなものではありません。ですので、全ての防犯ボランティア団体がつかさネットの記事に見られるような行為をしているとは思えません。
しかし、例えば『Yahoo Q&A』で『防犯パトロール』で検索すると、一般の方からの意見は賛否両論。自分もボランティアに参加したいなど肯定的な意見もあれば、過剰だ、逆に不審で気持ち悪い思いをしたという否定的な意見も結構あります(半々の割合です)↓
http://chiebukuro.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&p=%E9%98%B2%E7%8A%AF%E3%83%91%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB&class=1

防犯ボランティア組織は、現状、誰でも簡単に作れるため、その数は、ここ10年で激増しています。2015年時点で約280万人の防犯ボランティアが日本に存在することとなります(約日本人の40人に一人が防犯ボランティアですね)。

防犯ボランティアの結成数10年で飛躍的に増加。
http://www.pref.kagoshima.jp/ja09/police/hanzaihigai/volunteer/documents/43912_20150205135504-1.pdf
平成25年3月時点での防犯ボランティア団体数団体数46673、構成員数277万3597人
https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/seianki20130321_1.pdf

自分たちの街を守ろうという気持ちはとても立派です。ただ、防犯という名目があればプチ権力を持つようなので、誰でもがなれるとなるとまた別な問題を引き起こす可能性は十分すぎるくらいあるでしょう。一説には戦前の隣組体制に似ているといわれ、横柄な民間警備員が増えかねません。
http://blog.goo.ne.jp/afghan_iraq_nk/e/fe73f4669785e71084115618f121db22

防犯パトロールの好事例について

防犯パトロールの有効性(効果)については、統計的な数字をまだ見つけていませんが、警察などのHPによると『空き巣』が減ったという事例は結構あるようです。
また、子供の通学みまもりなど本当に大事な活動もあります。
元々は街を守る自警団的要素から始まっていることですし、この頁では良い結果に結びついた事例を追記していきます。

・自主防犯ボランティアが犯罪抑止につながった好事例紹介/警察庁
https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki55/kojirei/index.html
・空き巣に効果があった事例/自主防犯ボランティア支援サイト
http://www.npa.go.jp/safetylife/seianki55/station_jigyo/29nara/s_nara_maruyama001.html
・刑法犯が戦後最少 効果挙げた地域防犯パトロール/公明新聞
https://www.komei.or.jp/news/detail/20160118_1896
・400戸の団地で空き巣が1年後、激減した事例
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/6994502.html
こちらも興味深いのでご参考まで「犯罪者に優しい防犯パトロール」
http://pmazzarino.blog.fc2.com/blog-entry-62.html

(追記)

大勢の方が動いているので良い結果も多数出ているかと思います。しかしながら、公明新聞の記事「刑法犯が戦後最少 効果挙げた地域防犯パトロール」という書き方については、相関関係をベースにしたものを因果関係と混同されかねない表現かと考えます。→相関関係と因果関係を混同せず記事を読む必要があります。